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コミュニケーションとコンテクスト

 先日、お客様とお話していた際にコミュニケーションの話題になりました。

その方は、仕事でコミュニケーションエラーがよく起きることが悩みだとのことでした。

例えば…

部下の方にそんなつもりで言ったのではないのに、

「頭ごなしに怒られた…」

と、やる気をそぐ結果になったとか。

上司の方からの依頼を断ったつもりではないのに

「できない理由ばかり並べて…」

と言われたとか。

「どうして自分の意図しない内容が相手に伝わっちゃうのかなあ」と嘆いていらっしゃいました。


 

さて。「コンテクスト」という言葉をきかれたことがありますか?

コンテクストとは、言葉の裏にある文脈や行間 そしてそれを作り出す状況や文化的背景などのことです。

 

最近、おもしろい事例があったのでご紹介しますね。

私の知り合いで、ご主人が外国人の方がいます。私の知り合いはご主人の母国語が堪能ですし、ご主人も日本語が堪能です。

ですから、コミュニケーションに何の問題もないだろうと思っていたのですが、この「コンテクスト」がやっかいだと…

彼女が言うには、

「例えば、合コンがあってオダギリジョーに似てる人が来るって話だったのに、いざ行ってみたら狩野英孝だった…

という話を聞くと、日本人の多くは、ハハハと笑うよね。でも、この話で笑うためにはオダギリジョーと狩野英孝を

知っている必要があるし、さらに、その二人に対するイメージが共有されている必要がある。

日本人の多くは、それができている人が多いから、笑うことができる人が多い。

でも、外国人(日本在住ではない)の場合、どんなに日本語が堪能でも、この文化的背景がないから、

もちろん笑えないし、それを説明されても”へえ、そうなんだ”と思う程度で、笑えないでしょう?

コミュニケーションって、このコンテクストがとっても重要なんだなあって改めて感じるわ」

とのこと。

 

なるほど。なるほど。ほんとうに、なるほど…と思いました。

 


 

特に日本は、ハイコンテクスト文化であると言われています。

これは、コミュニケーションがコンテクストに大きく依存する文化です。

ハイコンテクスト文化の国では、直接的でなく持って回った表現をしがちです。

 しかし、ビジネスでは、さまざまな年齢層や立場の人とコミュニケーションする必要があり、状況や文化的背景が共有できていないことも多いのではないでしょうか。


 

 

「伝えれば伝わる」と思うことがコミュニケーションエラーの第一原因と言われています。

前出の外国人の旦那様の事例ほどではなくとも、 日本人同士であっても、相手は自分とは違う人なんだということを念頭において、わかりやすく伝える、具体的に伝える、伝わったかどうかを確認するといった配慮が必要ですね。


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