最近、導入する企業が増えているらしい…リファラル採用。
リファラル採用とは、自社の社員から友人・知人を紹介してもらう
採用手法です。いわゆる社員紹介ってやつですね。
紹介してもらった人は、採用率が高いというメリットがありますし、
紹介した社員は、インセンティブがもらえるというケースが多いようです。
さらに、企業側は、社員が紹介してくれた人であるため、信頼性が高く、
マッチング率も良い傾向があるようです。
3者それぞれにメリットがある制度と言えそうですね。

しかし、そもそも社員が自社に満足していて、自分の友人にお勧めできる状況でなければ成り立たない話でもあります。
ES(社員満足度)が高ければ、紹介者の社員は、愛着を持って会社説明を友人にしてくれるでしょう。さらに、相手は友達ですから、価値観や仕事への考え方などが自社に合うかどうかを見極めて紹介してくれる可能性が高いといえます。そういった点から、入社後の定着率も期待できますね。
では、デメリットはないのでしょうか。
まずは、不採用になった場合です。せっかく紹介したのに、不採用になった…となると、紹介社員と応募者の人間関係が悪くなってしまう可能性があります。それを危惧して紹介をためらうことも考えられます。
これを防ぐためには、「入社を確約して選考を行う手法ではない」ということを、しっかりと紹介社員に理解してもらう必要があります。
採用ステップや採用基準などを明確化し、紹介時にそこまで、説明をしてもらい、不採用の可能性を理解したうえで応募してもらうようにすべきです。
また、紹介社員に、インセンティブがない…というのは、なかなか紹介につながらないようです。よほど、帰属意識が高く、会社に貢献したいという気持ちの社員ばかりであれば別ですが、なかなかそういったケースは現実的ではないと思われますね。

とはいえ、 先にも書きましたが、インセンティブより必要なものは、社員の会社に対する満足度です。
満足しておらず、自分が転職を考えている会社に友人を紹介するとしたら、
それは友人ではなく、どうでもよい知人でしょう。
そういった人材は、はたして、会社にとって有用な人でしょうか。
有用な人財を紹介してもらうためにも、有用な人財が離職しないようにするためにも、社員満足度は、重要であると言えますね。
