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たかが助詞。されど助詞。

ビジネスのコミュニケーションツールとして、メールやチャットは今や欠かせないものになっています。

しかし、そのメッセージ…ちゃんと伝わっているのでしょうか?日本語教師でもある筆者が、ビジネスで伝わる日本語について少しお話しします!

わたしたちは、日本語のネイティブスピーカーであるがゆえに、助詞を無頓着に使っています。しかし、その助詞がメッセージを理解しづらくすることもあるのです。

 

たとえば次の文はどうでしょうか。

 

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メールが苦手ですが、助詞とか文章の構成が間違えることが多くて困っています。

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  1. 「苦手です」に続く「が」
    ここは、逆接の「が」として使われいます。しかし、後に続く文章が逆の意味になっていません。「苦手で」の方が適切です。
  2. 「文章の構成」に続く「が」
    間違えるという動詞の目的語を示す助詞ですから、
    「が」ではなく「を」が適切です。

 →「メールが苦手で、助詞とか文章の構成を間違えることが多くて困っています。」

  

この例文は、意味を取り違えるといった結果にはつながりませんが、読んでいて違和感を覚える…いわゆる気持ちの悪い文ということになります。

 

では、次の文はどうでしょうか。

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「ハブとハブをつなぐケーブルが必要です」

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これは、多義文といって複数の意味を伝えてしまう文になってします。

必要なものは、次の2通りが考えられます。

「ハブ」と「ケーブル」

「ケーブル」だけ

この例文は、情報を誤解なく伝えることができていない悪い例です。

「ハブ」と「ケーブル」が必要な場合は…

→「ハブおよびハブ同士をつなぐケーブルが必要です」

「ケーブル」だけの場合…

→「ハブ同士をつなぐケーブルが必要です

 


 では、最後の例文です。

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私は月末月初以外は残業はしないことにしています。

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これは、Wordで「はの連続」と指摘されそうな文ですね。

短い文の中に「は」が3回も出てきています。

→「私は月末月初以外の残業をしないことにしています。

 

助詞の使い方を工夫するだけで「伝わらない文章」が「伝わる文章」へと変化します。たかが助詞と考えず、メールやチャットでメッセージを書く際には、助詞の重要性を意識してみてください。 


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